うさぎの抜け毛が多くて大変

うさぎの抜け毛が多くて大変

ネザーランドドワーフやホーランドロップなどの短毛の子でも
秋から冬にかけて換毛期に大量の毛が抜けて冬毛に変わります。


生え変わるのは主にアンダーファーと言って皮膚に近い部分に生えている密集した短い毛です。

屋外で生活し皮膚が健康ならアンダーファーは自然と生え変わります。
しかし冷暖房のきいた室内飼育のうさぎさんは自然に生え変わることが少なくなりがち。
時期がずれたり、一部だけ生え変わったりすることがあります。
そのため長い期間にわたり抜け毛が続くことになります。
抜け毛が長く続くと毛づくろいで飲み込む毛が多くなるということになります。

特にメスの子はきれい好きで毛づくろいが多く、なかでもネザーランドドワーフはきれい好きの子が多いようです。
アンダーファーがうまく生え変わらずにいると皮膚が弱くなってしまいます。
換毛期はときどき毛と皮膚の状態をチェックされるといいでしょう。


【室内生活するうさぎさんの換毛をスムーズにする方法】
1「抜け毛の処理は飼い主さんがサポートしましょう」
たとえば週に一度くらいスリッカーブラシで抜け毛を取り除きましょう。
コームタイプ、ゴムタイプ、電動、獣毛タイプなどいろいろありますが
アンダーファー処理は針金のスリッカーブラシがいいでしょう。
根元に近い部分のからんだ毛も比較的取り除きやすいです。

針金のスリッカーブラシの欠点は自分の手やうさぎの毛の少ない部分にあたると傷になることもあるということでしょうか。
注意してお使いください。

【スリッカーブラシの使い方】
うさぎには幅が10センチ以下の小さめのブラシが使いやすいでしょう。
1 マットを敷いた床または低い台の上にうさぎを座らせ顔を自分側に向けます。
左手で頭を上から軽く抱えてじっとさせます。
右手にブラシを持ち背中から腹部にかけて毛並みに沿ってブラシを動かします。
アンダーファーを取り除くときは少し力を入れて体に押し付けるようにブラッシングしましょう。

2 抜けた毛がブラシにたまったら針金部分から取り除きましょう。
除去するには金属製のコーム(櫛)などを使います。

3 抜け毛処理で注意が必要な場所はおしりまわりです。
うさぎ本人もおしりまわりはあまりうまく処理できないためぼさぼさのままになってしまいがち。
おしりまわりのブラッシングは、うさぎを左向きに座らせて右手でおしりまわりにブラシをかけます。
シッポまわりの毛が絡んだときはシッポを軽く伸ばしながらやさしくブラシをかけます。

後ろ足まわりはうさぎをひっくり返し抱っこして行います。
おなか部分はアンダーファーが生えないのでブラシする場合は軽く少しだけかけるようにしましょう。
特にメスの子はデリケートなので注意してください。

「皮膚と外皮を健康にしましょう」
順調な換毛促進のために、ビタミンDやアップルセラミド、良質なたんぱく質を意識しましょう。
ビタミンは“うさぎビタミンタブレット”や“野菜タブレット”、
アップルセラミドは“スーパータブレッ”、
良質なたんぱく質は“マーチンクラシックラビットフード”などがおすすめです。

「飲み込んだ毛の排出をスムーズにしましょう」
飲み込んだ毛がおなかにたまらないようにするために、
繊維質で排出をサポートする“チャーター牧草”、
パパイン酵素毛詰まり対策サプリメント“パパイヤボール”、
腸の働きをサポーとするうさぎ乳酸菌“胃腸健康タブレット”などがおすすめです。